ソアロン 販売量は下半期に回復
2026年03月04日 (水曜日)
GSIクレオスグループでトリアセテート繊維製造のソアロン(大阪市中央区)は、今期(2026年3月期)の糸販売量がほぼ計画通りになると見込む。中国向けの失速で上半期(25年4~9月)は大苦戦したが、展開領域の広がりなどで下半期(25年10~26年3月)は回復している。
トリアセテート繊維「ソアロン」は上半期に中国向けの失速に加えて、その他の市場も低迷し苦戦したが、昨年10月以降は月を追うごとに回復してきた。GSIクレオスのネットワークも使って展開領域を広げたことが奏功し、通期の糸販売量は、当初計画の達成が視野に入ってきた。
国内向けはニットが低迷するが、織物は下半期から計画以上で推移する。主力だった百貨店ブランド向けに加えてショッピングセンター(SC)向けにも広げたことなどが奏功している。
中国向けも底打ちし、12月以降は各月とも前年同月比で増加に転じている。中東民族衣装用はサテンなど商品の広がりや黒以外のカラー品の拡大で堅調に推移。主力のテキスタイルではなく糸売りになるが、横編み用も順調に伸びている。
一方、欧州向けは苦戦しており、テコ入れのためにサステイナブル対応の高度化を図る。富山工場で「FSC」(森林認証)を取得しているが、今後は糸としても取得するなどさらに踏み込んだサステ対応を目指す。
来期(27年3月期)は開発の強化を重視する。グループ企業のGSIソアロンテキスタイルラボ(福井県あわら市)では、試作を強化するための設備投資を検討中で、次世代を担う若手の人員も増やした。設備投資は新しいサイジング機を導入してソアロン以外の外注も受けるなど北陸産地との関係強化にも生かす。
東レやGSIクレオスとの協業で、用途を広げる開発も強化する。GSIクレオスとの連携では、インナーやソックス、寝装などの用途で開発が進んでいる。東レとの協業も進行中で、今年を「27年につなげるステップ」(坂本宜士社長)と位置付けて開発を進めていく。





