需要減退で25年18%減/アクリル紡績糸生産
2026年03月04日 (水曜日)
経済産業省の生産動態統計(確報値)によると、2025年のアクリル紡績糸生産は2116トン(前年比18・4%減)だった。24年は20%を超える減少となり、25年も20%近い減少率が続く。他素材との競争激化でアクリル繊維の需要減退が一段と鮮明になっている。
アクリル繊維は23年に三菱ケミカルグループが生産と販売から撤退し、他のメーカーも採算重視の姿勢を強めたことで、24年も国内での原綿生産が減少した。25年に入ると日本エクスラン工業も汎用(はんよう)わたからの撤退を表明するなど、国内の原綿生産基盤が大幅に縮小している。
需要面でも保温インナー向けや手芸糸向けなど一部用途こそ堅調だが、セーターなど一般衣料用途では依然としてポリエステル繊維など他の合繊との競争が激しく、混紡糸も含めてアクリル紡績糸の需要を押し下げている。
12月単月の生産量は172トン(前年同月比2・8%減)だった。これにより25年にアクリル紡績糸の月間生産量が200トンを超えたのは3カ月だけに終わった。





