「VIATT2026」/越をグローバル素材拠点に/内販・欧米シフトを加速
2026年03月04日 (水曜日)
【ホーチミン=岩下祐一】2月26~28日にベトナム・ホーチミンで開催された繊維総合見本市「VIATT2026」で、同国内に自社工場を持つ企業を中心に日系出展者各社は、生産の新たな進化を披露した。共通するのは、独自の素材開発力や品質保証を強みに、日本のみならず欧米、そしてベトナム内販を全方位で攻略する姿勢だ。
MNインターファッションは、高度な素材開発能力と日本品質の縫製を兼ね備えた高付加価値拠点としての存在感をアピールした。バナナ繊維やカポック繊維といったベトナム独自のサステイナブル素材を打ち出し、製品中心から素材起点のビジネス構造への転換を鮮明にした。
ビンズン省の自社工場で、日本向けのユニフォーム縫製を手掛ける東洋紡ビンズンは、ポリエステルのピン仮撚り糸「bounZa」(バウンザ)を今回展の目玉の一つに据えた。同素材は膨らみ感と軽さに優れ、スナッキングも起こりにくい。同素材を使ったユニフォームなどの着心地の良さを提案した。2024年に卸売ライセンスの取得を機に、従来の日本向け縫製事業に加え、グループの高機能素材の内販に乗り出した。
シキボウは、地産地消の機能素材を軸に訴求した。ワークウエア向けの高通気性素材やサイロコンパクト糸などの原糸と生地を出展。運営面では法人化から2年を経て、ナショナルスタッフが中心となって商談から成約まで完結できる体制が整いつつある。
島田商事ベトナムは、地産地消率90%超の供給力と自社ラボによる品質保証をアピールした。日本、欧米、ベトナム国内の3極へ向けた副資材サプライヤーとして、幅広い現地開発品のラインアップを出展。徹底した品質管理体制と開発力を武器に、成長を図る姿勢を鮮明にした。





