東洋紡グループ/“連続×不連続”繊維融合/新熱可塑性複合材料を開発
2026年03月06日 (金曜日)
東洋紡グループの東洋紡エムシーとユウホウ、東洋紡せんいの3社はこのほど、連続繊維複合材料と不連続繊維複合材料を融合した熱可塑性ハイブリッド複合材料を共同開発した。一体成形で三次元構造を付与でき、繊維強化プラスチックの新たな用途開拓が期待される。
東洋紡エムシーはこれまで不連続形態のガラス繊維と熱可塑性樹脂を組み合わせた複合材料「クイックフォーム」を商品化。子会社のユウホウは同じく不連続形態の炭素繊維による熱可塑性複合材料「疾風―HAYATE―」を製造販売している。
一方、東洋紡せんいは連続形態のガラス繊維を使った熱可塑性複合材料「GfCヤーン」、連続形態の炭素繊維による熱可塑性複合材料「CfCヤーン」を開発していた。
一般的に不連続繊維を用いた複合材料は賦形(ふけい)性(材料を金型で複雑な形状に成形できる特性)が高いが弾性率に課題がある。一方、連続繊維による複合材料は高い弾性率を発現させることができるが、複雑な成形が難しいという課題があった。
このため3社は、それぞれが保有する不連続繊維と連続繊維による複合材料に関する技術やノウハウを融合し、両者を組み合わせることで高い弾性率と賦形性を両立した熱可塑性ハイブリッド複合材料の開発に成功した。
開発品であるクイックフォームとGfCヤーンを組み合わせたタイプは、クイックフォーム単独使用と比較して曲げ弾性率が2・2倍に向上した。また、疾風―HYATE―とCfCヤーンを組み合わせたタイプは、疾風―HYATE―単独使用と比べて曲げ弾性率が1・5倍に向上し、3次元構造の成形にも成功した。
10日から12日までフランス・パリで開催される世界最大級の国際複合材料展示会「JECワールド2026」に初出展し、これら開発品を披露する。自動車や土木、建築など幅広い分野に提案し、繊維強化プラスチックの用途開拓に取り組む。





