繊維ニュース

日本紡績協会加盟企業/運転可能錘数10万錘割れ/生産は20・4%減

2026年03月10日 (火曜日)

 日本紡績協会加盟企業の2025年の紡績糸生産は2万9399コリ(前年比20・4%減)だった。年間平均の運転可能錘数は11万1千錘(25・0%減)で、12月末段階では8万1千錘とついに10万錘を割った。クラボウ安城工場(愛知県安城市)の閉鎖やユニチカの繊維事業撤退などが響き、全体の生産規模が大きく縮小した。

 新型コロナウイルス禍前の19年に比べ、糸生産は3分の1程度まで減少した。運転可能錘数は22年2月に20万錘を下回った以降も漸減傾向が続き、25年8月には10万錘を割り込んだ。12月段階での平均運転錘数も4万3千錘となり、昨年末から4万4千錘減少した。

 6月末のクラボウ安城工場の閉鎖に加え、ユニチカの繊維事業撤退に伴い、9月から同社の紡績設備が統計対象から外れたことが、加盟企業の錘数大幅減の主な要因となった。安価な輸入糸との競合などで生産規模の縮小を余儀なくされる中、国内紡績には独自性を持たせた付加価値の高い糸作りなど、国内ならではの取り組みが一段と求められている。

 生産高の内訳は綿糸が2万2843コリ(前年比13・3%減)、合繊糸が5673コリ(41・4%減)、ビスコース・スフ糸が884コリ(4・6%減)と軒並み減少した。全糸日産量は年間平均115コリ(20・8%減)。12月末の在庫高は2398コリ(前年同月比55・8%減)だった。

 25年の兼営織布の生産量は1236万7千平方メートル(前年比15・5%減)だった。うちスフ織物は257万6千平方メートル(4・8%増)と増えた一方、合繊織物は915万1千平方メートル(15・0%減)、綿織物は64万平方メートル(54・2%減)と大幅に減少した。12月末段階での織機台数は安城工場の閉鎖などを受け、年初から146台減り103台だった。

〈12月は39・5%減〉

 日本紡績協会加盟企業の25年12月単月の紡績糸生産は1868コリ(前年同月比39・5%減)、兼営織布の生産量は77万7千平方メートル(33・2%減)だった。

 今期の設備投資は編み機の導入を計画する。前期は生産効率を高めるため、本社工場に主力の編み機を集約した。