ごえんぼう

2026年03月11日 (水曜日)

 米国、イスラエルによるイラン攻撃の影響が、原油価格高騰など多方面で表れており、世界の混迷さが増している▼元駐イラン大使の斎藤貢氏が報道番組で、イランに対し、イソップ寓話(ぐうわ)の「北風と太陽」のような考えで対応していたとコメントしたのが印象的だった▼北風と太陽が旅人の上着を脱がせる勝負を通して、力ずくではなく、穏やかな方法が人には効果的であるという教訓を伝える広く知られた話だが、ギリシャ神話の太陽神アポロンと北風の神ボレアスの勝負が元ネタとされる▼ボレアスは、暴風で400隻のペルシア(現イラン)艦隊を沈めたとされ、現在のイランと米国の状況にも当てはまるような内容だ。国際法を無視していると米国際法学会などからも批判された米国、イスラエルの力による現状変更は、解決をより難しくしているように見える。アポロンのような向き合い方が求められているのではないだろうか。