倉敷繊維加工/EV向け好調続く/半導体関連も販売本格化

2026年03月13日 (金曜日)

 クラボウグループの不織布製造卸の倉敷繊維加工は、主力のフィルターが2025年度(26年3月期)も好調に推移している。特に自動車のキャビンフィルターは電気自動車(EV)で採用されていることで好調が続く。また、半導体関連用途でも高機能カートリッジフィルターの販売を本格化させた。

 米澤秀次社長によると25年度は「自動車用キャビンフィルターは、取引先の販売が好調に推移しており、それに合わせて当社の販売量も増加している」という。特に複合素材による高機能タイプがEVに採用されていることが増販に貢献した。このため工場稼働率も順調となり、全体として増収増益基調で推移した。中国子会社の佛山倉敷繊維加工も中国内でのキャビンフィルターの販売が堅調だ。

 また、半導体製造工程向けに提案を進めているグラフト重合加工による金属イオン捕集フィルター「クラングラフト」は、25年度から売上高、利益を営業計画に組み込み、販売を本格化させた。ただ、こちらは外注加工に対する取引先の認証が遅れたことで、計画に対してやや未達となったもようだ。

 26年度に関して自動車用キャビンフィルターは現在の状況が続くと見ている。ここにきて工場の生産スペースがタイトになっていることから、委託生産も含めた海外生産も検討する。

 一方、クラングラフトは引き続き半導体関連用途での本格販売を目指す。26年度は売上高計画を前年度比1・5倍に引き上げ、拡大が続く半導体関連需要の取り込みを進める。