インテキ上海/生地商社が高級素材で勝機/日本館おおむね盛況
2026年03月13日 (金曜日)
【上海支局】今日13日まで中国・上海で開かれている「インターテキスタイル上海」の「ジャパン・パビリオン」には、連日多くの来場者が詰め掛けている。各社の初日商談件数は、前回春展並みとなった。地場企業との差別化が一段と重要になる中、日系生地商社は日本の産地の高級素材や、環境配慮とファッション性を融合させた提案に力を入れている。
ヤギの中国法人、譜洛革時〈上海〉貿易(プログレス上海)は、超長綿「スビンコットン」を100%使用した「スビン綿天竺」を重点商材の一つに据える。膨らみのある柔らかな手触りと繊細な肌触りを打ち出した。特殊フロッキー加工で立体的な花柄を表現した素材は、ベルベットのような高級感を訴求。和歌山ニット産地の新進企業「5LOOP」(ファイブループ)の素材も出展した。繊維商社、弘伸(京都府長岡京市)の現地法人、弘伸〈上海〉商貿と協力し、今後5LOOPの内販を支援していく。
豊島国際〈上海〉は、日本製のデニムや天日干し生地をフックに、環境配慮とファッション性を両立させた素材をそろえた。主力アイテムの一つ、オーガニックコットンとキュプラ繊維を混紡したシアサッカーは、軽やかで快適な肌触りが特徴。ポリエステルの配合により強度を高めた強撚精紡ウールは、型崩れしにくさと天然ウールの調温機能を併せ持つ。
上海桑村商貿は、先染め織物を中心とした日本素材の現物販売体制に加え、別注オーダーへ柔軟に対応している点をアピールする。目玉は「GOTS」認証のオーガニックコットンを使った「オーガニックコットン・ウォッシュド・ミニチェック」。独自のワッシャー加工で素朴なカジュアル感を表現し、シャツやワンピース用途として提案する。
瀧定名古屋は、今回初めて国際館へ単独出展した。東レグループと共同開発する機能性ファッション生地ブランド「エボトゥルース」を前面に打ち出した。抗ピリング・イージーケア性を備えたジャージー素材のほか、120番双糸の極細番手を使用した通気性の高いウール混素材など、内販のニーズを的確に捉えた戦略商品を打ち出す。





