三起商行「ミキハウス」/好調なゴールドレーベルなど拡充/BtoBビジネスも強化

2026年03月17日 (火曜日)

 「ミキハウス」ブランドを展開する三起商行(大阪府八尾市)は、このほど開いた新作展示会で、自社のブランドの新作を披露した。ハイエンド製品を提案する「ミキハウス・ゴールドレーベル」では2025年の売上高が前年比30%増と拡大が続く。国内百貨店を中心に期間限定店の開設が増えたほか、大都市圏の常設店舗や外商を通じた販売増も寄与した。

 今回の展示会では前回に続き、ショールーム内にブランドの仮想店舗を設置。製品ではトドラー、ベビー向けにフォーマル感のあるツイード生地使いの上下セットアップを前面に打ち出した。

 さらにメリノウール使いのルームウエアのほか、海島綿使いのカジュアル感のあるトレーナーなど幅広く提案した。

 このほか、フランスの高級バッグ・レザーグッズブランド「ドニャン」との共同企画によるバッグ「グム」も参考出品した。

 色使いやシルエットなどで“かわいさ”を軸とする「チエコサク」では、ブランドの世界観や物語性を強調。製品ではブランケットやパジャマなどルームウエアを充実させた。

 子供だけでなく母親世代からの支持も強まっており、期間限定店の開設の増加などを背景にブランド売上高も前年同期比30%増と成長が続く。

 「ダブルB」ではクマのキャラクターによる装飾を効果的に用いたり、要所に反射材を取り入れたりするなど、他ブランドとの差別化を強調。ジャンパーやベストなど気温に合わせた着こなし提案のほか、日本製デニムを使った製品などカジュアルテイストの強い製品を多数打ち出した。

 展示会では新製品のほか、ロケットを模した足サイズ計測機など什器(じゅうき)による販促の成果や、産院、宿泊施設、寺社仏閣などを対象としたBtoB事業の進捗と方針も紹介した。

〈前2月期売上高196億円見込む〉

 展示会に合わせて開かれた会見で、木村皓一社長は、26年2月期の全社売上高が195~196億円となる見通しを示した。

 木村社長は「日中関係の悪化などが影響し、期初目標だった200億円には届かなかった」と総括した。

 ただし、海外バイヤーのビジネスへの意欲が依然高いことや、海南島の店舗で中国の国内観光客の購買が急伸していることなどを背景に、「代替できないブランドとなっている」と説明。今期(27年2月期)での200億円到達に意欲を示した。

 また中東情勢の今後の影響について、竹田欣克取締役は「欧州圏と日本の往来がしにくくなる影響はある」と現状を語り、ラマダン明けとなる3月下旬以降の同地域の動向を慎重に見極めていく方針を示した。