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中国・中科国生/バイオPEF繊維発表/モリリンらと連携へ

2026年03月17日 (火曜日)

 【上海支局】フラン系バイオベース材料の設計・開発を手掛けるスタートアップ企業、中科国生〈杭州〉科技は12日、「インターテキスタイル上海」の会場で、100%植物由来の高性能ポリエチレンフラノエート(PEF)繊維「FURIX」(フリックス)を発表した。従来の石油由来ポリエステルの代替となり、機能性とリサイクル性の両面で高い優位性を持つ。同日、モリリンなどと販売協力や用途開発に関する覚書を締結した。

 フリックスは、植物由来の果糖(フルクトース)から抽出された高純度FDCA(2,5―フランジカルボン酸)を原料とする。最大の特徴は、石油由来ポリエステルが持つ「ベンゼン環」の代わりに、酸素原子を含む「フラン環」構造を持ち、優れた抗菌性や吸湿速乾性、形態安定性を素材に付与できるという点だ。

 サステイナビリティーの観点でも画期的な特徴を備える。単独でのリサイクルが可能なだけでなく、既存のポリエステルのリサイクルルートに混ぜて回収・再利用できると同社は説明する。

 原糸の生産については、リサイクル加工糸大手の蘇州蕭然新材料などが担う。モリリンは販路開拓や製品企画などの面で協力し、グローバル市場への浸透を図っていく。