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旭化成アドバンス 自動車関連で投資成果を

2026年03月18日 (水曜日)

 旭化成アドバンスは、利益の着実な拡大を2026年度(27年3月期)の基本方針とする。中東情勢などで先行きの不透明感は強いが、インドやベトナムへの投資の成果獲得などで利益を積み上げる。10月には帝人フロンティアとの経営統合を控えており、新体制への移行に向けて立てた予算にしっかりと取り組む。

 春見恵司社長は25年度について「当初は過去最高だった24年度の営業利益を更新できると思っていた」が、中東情勢の悪化で読めなくなった。中東向けのオーダーは既に生産・出荷を終えているが、船便にキャンセルが出て製品が現地に届かない状況。25年度の業績に影響する可能性もある。

 中東向けビジネスや原油・ナフサ価格の動向はこの先も不透明なままだが、26年度は立ち上がりが遅れていたベトナムのエアバッグ縫製、インドのエアバッグ包材の利益貢献を見込む。インドのエアバッグ包材の生産は、「3月に立ち上がり、第1回の納入が始まった」という。

 そのほか26年度は、トランプ関税の影響を受けた北米市場向け不織布の回復に期待をかける。国内では特定ブランド向けの生地が好調を持続するとみて、国内協力工場の設備を増強する。営業利益は「ほぼ25年度並みの計画」ながら「過去最高益の更新を目指す」。

 10月からの新会社では、シナジーが発揮できるとする。「スポーツ・アウトドアでは帝人フロンティアの販路に乗せることで拡販できる」とし、エアバッグも同様の可能性があるとした。エアバッグはトータルのサプライチェーンをどのように構築するかがポイントとした。

 旭化成アドバンスの強みは「旭化成とのつながり」と強調。「旭化成と機能を分担し、独自商材を加えながら川中、川下のビジネスを行ってきた。そうした関係性は新会社になっても変わらない」と話した。