インテキ上海の日本館/特殊加工、希少原料で魅せる/多くの来場者でにぎわう

2026年03月18日 (水曜日)

 【上海支局】11~13日に中国・上海で開催された「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2026春夏」の「ジャパン・パビリオン」は、多くの来場者が詰めかけ、活況を呈した。特に初日の引き合いが強かったブースが目立った。一方、商材によってピックアップの勢いに差が出るなど、バイヤーの慎重な姿勢も浮き彫りとなった。

 ニッケは「サマーウール」をテーマに、ウールの通年素材としての可能性を訴求した。家庭での洗濯が可能な極細番手のウールシャツ地や、ウールの滑らかさとデニムのハリ感を両立させた「ウールデニム」を提案。さらに、ウールと再生ポリエステルを組み合わせた透湿防水素材「リップストップ・3レイヤー」など、スポーツ・アウトドア分野への浸透も図った。

 同社の中国内販は、昨年下半期から受注が回復基調にある。青島工場(山東省)を活用し、メインターゲットの中高級ブランドへの即応体制を強化中だ。

 チクマ(大阪市中央区)は「自然との調和とサステナビリティ」をコンセプトに出展した。非フッ素の撥水(はっすい)加工を施した再生ナイロン100%使いのストレッチ・タフタ3層構造素材や、エンボス加工により光沢感と弾力のある風合いを実現した再生ポリエステル100%使いのツイルなどをアピール。同社は内販を昨年9月から再開しており、現在中国での営業体制を構築しているところだ。

 コッカ(同)は、内販で健闘するロリータファッション向けのプリント生地を主軸に据えた。注目を集めたのは、繊細な花柄を施した「フロウニー」。日本製を前面に出し、服地から雑貨の部分使いまで対応できる汎用(はんよう)性の高さをアピールした。

 独自の3Dプリンター積層加工技術を持つコゼット(東京都渋谷区)は、持続冷感と一方向の吸水速乾性を併せ持つ編み地「iNDRY」(インドライ)や、汗冷え防止機能を備えた「FluxTec」(フラックステック)などを出展。斬新な機能性を武器にした内販開拓に意欲を見せた。