ごえんぼう
2026年03月24日 (火曜日)
落語家の六代目三遊亭円楽さんは、テレビ番組「笑点」のレギュラーを長く務めた。2022年9月に亡くなったが、翌年1月まで出演者として名前が残っていた▼大喜利では、腹黒や嫌みなインテリの役割を演じた。司会者や他の出演者に毒を吐くことも珍しくなかったが、そのたびに会場は大きな笑いに包まれた。嫌われ者役であるにもかかわらず、実際には高い人気を誇った▼大喜利に正しい答えはなく、聞き手によって正解(ウケる)と不正解(ウケない)が変わることがある。円楽さんの毒が笑いになるのは、話術のうまさはもちろん、言葉の中の優しさや機微を聞き手が感じられたからではないか▼取材にも似た部分があり、聞き手には知識や感性が要る。円楽さんは、駄目だと思えば「リセット」、何歳でも「リスタート」、失敗すれば「リメーク」と三つの「リ」を説いた。不手際ばかりの毎日だが、もう少し頑張れる気がした。





