カール・マイヤー/繊維開発拠点を開設/経編み技術の共創加速
2026年03月24日 (火曜日)
ドイツの経編み機世界最大手カール・マイヤーは、繊維開発の共創拠点「テキスタイル・イノベーション・センター(TIC)」をドイツ・オーバーツハウゼンに開設する。高機能素材や次世代繊維ソリューションの開発を加速する狙いで、顧客やブランド、研究機関などと連携し新たなテキスタイル用途の創出を目指す。グランドオープンは4月21~24日で、フランクフルトで開かれる産業用繊維の国際見本市「テクテキスタイル」に合わせて公開する。
同社は高性能ファブリックを「顧客の成長の原動力であり、繊維業界のゲームチェンジャーになり得る」ものと位置付ける。顧客やブランドとの協働、繊維技術の知見、機械工学の高度な技術力を組み合わせた開発拠点としてTICを整備した。
施設は延べ約5千平方メートル。ショールーム、試作設備、研究機能、教育機能を備え、アイデア創出から試作、量産に近い検証までを一貫して行える。ショールームではファッション・アパレル、スポーツ、フットウエア、ホーム、テクニカルなど用途別の素材やコンセプトテキスタイル、トレンドコレクションを展示。作業服分野向けの新素材提案なども紹介する。
また、「インスピレーションハブ」では、約90年にわたり蓄積してきたパターンコレクションや開発事例を公開。過去の技術資産を新たな製品開発の発想源として活用できる。
開発エリアには経編み機や経糸準備装置などを配置し、顧客が機械を使って試作できる体制を整えた。3枚おさ高性能経編み機(ゲージE14)や次世代ラッセル機、緯糸挿入式経編み機、光ファイバー敷設装置などを導入し、フットウエア素材や軽量構造材料など幅広い用途の開発に対応する。
運営には同社のテキスタイル専門家チームが参画。材料、プロセス、機械の知見に加え、繊維メーカーや研究機関、ブランドなどの国際ネットワークを生かし共同開発を進める。教育面では「カール・マイヤー・アカデミー」をTICに統合し、技術者向けの実践型研修も実施する。
同社はTICを通じ、繊維機械技術と業界ネットワークを融合させ、繊維産業のイノベーション創出を加速させる考えだ。オープン期間中には顧客やパートナー、報道関係者を招き、施設と開発内容を公開する。





