ふとん地製造卸 羽毛ふとん用に厳しさ
2026年03月25日 (水曜日)
ふとん地製造卸は、主力の羽毛ふとん用途で苦戦している。消費低迷や羽毛原料高が影響する。2027年3月期も厳しい事業環境を見込むが、新商材の投入などで差別化を図る。
寝具製造卸によると、チェーンストアの25秋冬寝具は前秋冬比5%程度の減少となるなど全般的に厳しさがあり、羽毛ふとんの販売も落ち込んだ。
丸ホームテキスタイル(大阪市中央区)の26年3月期売上高は、前期比横ばいを見込む。ホテルや旅館向けカバーなどの業務用や、和ふとん地の更紗が前期を上回ったものの、羽毛ふとん用途は5~10%の減収だった。
蔭山(同)は1桁%の減収。中国など海外販売の落ち込みが大きかった。羽毛ふとん用途も販売数量が減少して伸び悩んだ。
26秋冬向けも厳しい事業環境が続きそうだ。蔭山の伊藤忠一社長は「羽毛原料の価格高騰と、多く残ったとされる25秋冬の流通在庫を踏まえると、楽観できない」と見込む。米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けたホルムズ海峡の封鎖で、ポリエステル使いの中国製羽毛ふとん側のさらなる価格上昇を懸念するが、国内市場の低調さから備蓄在庫の積み増しには慎重さも見せる。
丸ホームテキスタイルは、27年3月期の事業環境の厳しさを見込んで横ばいの業績予想を立てる。一方で再生ポリエステル×「テンセル」リヨセルの交織の環境対応型羽毛ふとん側や、国内でプリント・縫製した60番手綿使いのふとん側「匠シリーズ」などを新たに備蓄し、差別化を図る。
設立60周年を来年迎える蔭山は新商材の投入をはじめ、環境、品質、デザインへの「3つの思い」の打ち出しを強めて浸透を図る。





