特集メディカル・介護ウエア(2)/2026年の注目商品/医療・介護現場で求められる最新ウエア
2026年03月25日 (水曜日)
医療・介護現場においては、作業時の動作に負担をかけないストレッチ性や、通気性を高めた快適な着心地のウエアが好まれる傾向にある。2026年の最新商品を紹介する。
〈住商モンブラン/動きやすさをサポート〉
住商モンブランは、人体構造に基づいて動きやすさを追求したメディカルの新シリーズ「RAKUMO」(ラクモ)を打ち出す。
ラクモは埼玉県立大学理学療法学科との共同研究を通じて、3年かけて開発した。特許取得済みの「機能性パターン」により、肩甲骨周りの突っ張り感を解消し、動きにくさの原因だったアームホールの向きも改善することで、動作性を高めた。
素材は「タスランストレッチトロ」など3種類を採用し、スクラブ5型、ジャケット2型を展開する。白基調から淡色、濃色まで幅広いカラーバリエーションをそろえた。
表裏で色が異なるリバーシブルスクラブも投入し、日勤・夜勤や職種ごとの色分け需要に対応する。両面ともきちんと見える仕立てにこだわり、1着で2色分の役割を果たすことで、業務の効率化や管理コスト削減にも寄与する。
〈KAZEN WLD/現場を明るく応援したい〉
KAZEN WLDは、医療現場に向けた新ブランド「イロノミライ」を発表した。
主力のスクラブ(ポリエステル100%)は5900円と、導入しやすい価格のメリットを強く押し出している。最大の特徴は選ぶ楽しみが広がる充実の8色展開だ。近年、病院内で部署やチームごとに色分けをするため、6色以上を求める声が多く、現場のリアルな要望を的確に取り入れた。
ボディーに採用したシャイニーツイル素材は、シワになりにくく優れたストレッチ性を誇る。さらにサイドの切り替えには通気性の高いニット生地を配し、比較的温度が高くなりがちな院内でもスタッフが一日中快適に動けるよう工夫を凝らした。
専用のスマホ用ポケットや、時計など頻繁に使う小物の取り付けに便利なループを装備しており、実務を支える機能面も非常に充実している。
〈セロリー/消臭×汗染み防止〉
セロリー(岡山市)は、介護ユニフォームの「アイフォリー」から7月、汗染みが気にならない高機能ポロシャツを発売する。菌を不活性化して消臭する、ハイブリッド触媒「ティオティオデオドラント」と汗染み防止機能「ASEO」(アセオ)を組み合わせた。
汗染み防止機能は、肌面の吸湿速乾と外面の撥水(はっすい)加工によって付与されることが多いが、撥水加工により暑さを感じやすいという欠点があった。一方、アセオは糸による汗染み防止のため暑くならず、編み地本来の通気性を生かせる。
編み地ならではの高い伸縮性を持つほか、工業洗濯対応、吸汗速乾、透け防止、遮熱、紫外線防止といったさまざまな機能を備える。独自意匠の胸元スラッシュポケットは首から下げた携帯電話を収納できる。レギュラー着丈のセットインタイプと、着丈の長いラグランタイプを展開する。
〈トンボ/高機能清涼素材のパンツ〉
トンボはヘルスケア事業部が展開する「キラク」から、涼しく、軽く、動きやすい「極サラ涼パンツCR596」を新たに発売した。
軽量かつ通気性と放熱性、速乾性に優れた高機能清涼素材「ナノブリーズ」を採用した。特別設計の肌面点接点編構造により、適度なドライ感を実現する。従来の素材と比べ1・5倍の通気性を持ち、25%軽く、25%乾燥が早い。
タテヨコに伸びて体の動きについてくる2ウエーストレッチ素材を使い、すっきりとしたシルエットのパンツに仕上げた。腰帯はおなかを締めつけない後ろゴム仕様に設計した。前ファスナー仕様で簡単に着脱できる。
工業用洗濯にも対応するほか、防縮性、紫外線防止機能も備える多機能なパンツ。
男女兼用で、3S~6Lの幅広い10サイズを展開する。色は、ブラックとネービー。
〈カンコービズウェア/ポロシャツの“スタンダード”〉
カンコービズウェア(岡山市)は、介護向けユニフォーム「プロフィーリング」の高級ライン「アイナ」から、介護の現場で必要な機能をそろえた「真・スタンダード」シリーズとして、ポロシャツを打ち出した。
生地には帝人フロンティアの「デュアルファイン」を採用。汗をかいても汗染みが目立ちにくく、奇麗な見た目を保つ。汗染みを気にせず仕事ができるため、女性が多い職場などにも最適だ。
袖から脇にかけては立体パターンを取り入れ、腕の上げ下げが楽にできる。両裾にスリットを入れ、突っ張り感を軽減したほか、後ろ裾は長めに設定して背中や尻が出ないようにした。シャツの両サイドにはA6サイズのメモ帳が収納できるポケットを付与。ポケット口が斜めになっており、物が取り出しやすい。
上品なカラーや素材感など「着る人本人が前向きに輝ける」ように、デザインにもこだわる。襟先や下前立てのパイピングや艶感のある配色テープが上品なアクセントとなっている。
SS~5Lとサイズも幅広く展開する。カラーも透明感のある爽やかな印象を与えるアイスブルーや、洗練された上品さを醸し出すアッシュグレーなど、9色をそろえる。
〈明石スクールユニフォームカンパニー/新作スクラブ発表〉
明石スクールユニフォームカンパニーは、メディカル・ケア向けユニフォームの「ロハピ」から、レディーススクラブジャケット「UP16004」を新たに打ち出す。
襟元に幸せを象徴するハートシェイプのネックラインをあしらい、かれんさとさりげない個性を演出。ロハピらしい優しい魅力を引き立てる。
落ち着いたカラー展開に、袖口とポケットのパイピングがさりげない上品さをプラス。袖口のタックが生み出す立体感と、ウエストの程よいゆとりが、動きやすさと美しいシルエットを両立する。
ロハピは、2025年に立ち上げた新しいブランド。幸せの連鎖を意味する「link of happiness」から名付けた。着用者やその周りの人が“幸せ”を感じられるデザインや色合いを取り入れたアイテムをラインアップする。
〈広洋物産/人材不足にも貢献〉
Tシャツ・タオル製造卸の広洋物産(東京都千代田区)は、病院、介護施設向けウエアの新シリーズ「ソフトワッフルニットウェア」の販売を開始した。人手不足が深刻化する現場の「管理効率」と、利用者の「着心地」という、相反するニーズを高い次元で両立させた。
同製品の最大の特徴は、独自の凹凸を持つワッフル織にある。マットな風合いで高級感を演出するだけでなく、畳んで重ねた際にも滑りにくいため、リネン管理の作業効率を劇的に向上させる。素材はポリエステル100%を採用。優れた速乾性を持ち、工業洗濯を繰り返しても型崩れしにくい高い耐久性を備えている。
ラインアップは、かぶり、甚平、パジャマ、丸首のトップス4種類に加え、3種類のズボンを展開。上下セパレートでの発注が可能なため、施設のコンセプトに合わせて最適な組み合わせを選択できる。また、裏表を問わず着用可能なリバーシブル仕様(一部)とするなど、迷わず着用できる配慮も施した。
今回の新製品を通じて、業界が抱えるオペレーション負担の軽減という課題解決に寄与していく構えだ。





