「第5回ザ・メーカーズ・アパレルショー」レビュー~高まる中国のOEM・ODM力③
2026年03月26日 (木曜日)
対象を明確にした展示増加
5回目を迎えた同展は、展示会の特徴に合わせた出展を行う企業が増えてきた。
青島帝欧国際貿易は「毎回出展している」という“常連組”で、ほぼ100%対日の貿易を手掛ける。高級ファッション、カジュアル、ユニフォーム、雑貨と商材は幅広く、織物、ニットを問わず取り扱う。
今回は、スポーツ関連やレディースをアピールしながら、電動ファン(EF)付きウエアやリカバリーウエアといった日本市場でニーズが高まっている製品も提案に加えた。
出展担当者は「東南アジアとの差別化を打ち出すには、ニーズの多様化に対応しなければならない」と意気込んでいた。同展については「明確な目的を持った来場者が多い。ブースの造りもしゃれていて、発信力が高まる」。
嘉興市智遠進出口は、横編み専門のOEM/ODMメーカーで、2回目の出展となった。前回(第4回)では、未開拓である日本市場への進出の契機をつかもうと、欧米や豪州に向けたビジネスで使用する企業ブランド「ROYTEX」の発信に注力した。
今回は、前回の来場者の反応を受けて開発した製品を紹介した。ハイゲージの製品をそろえ、カシミヤなど高級志向に対応する素材も取り入れた。猛暑対策として、細番手の紙糸も新たに採用した。
青島林泉紡織服装は、OEMの豊富な経験を生かしたビジネスを日本市場でも広げようと、2回目の出展を決めた。世界的な有名ブランドとの取引実績を示しながら、開発・生産・輸出を一貫して手掛ける供給体制をアピールした。
「アクセントがあるアイテムが人気」とトレンドを捉え、刺しゅうなどの加工を得意とする強みも訴求した。
同展について「来場者の目的がはっきりしているため、具体的な商談につながる確率が高い」と語った。
寧波紐卡洛斯国際貿易は、丸編みを中心に生地と製品を供給する。100%日本向けのビジネスを展開するが、新しい顧客層との出会いを求めて出展を続ける。
日本の気候変動に合わせ、軽量、接触冷感、UV対策といった機能性を備えた素材を提案した。中でも、軽量化した素材が注目を集めた。
「会場がコンパクトで来場者は時間をかけて見て回ることができるため、出展者も展示の差別化がしやすい」と同展を評した。





