「第5回ザ・メーカーズ・アパレルショー」レビュー~高まる中国のOEM・ODM力④
2026年03月27日 (金曜日)
機能性のニーズにも対応
新規出展の企業が増えているが、既に実績を重ねている対日ビジネスの強化を目指す企業もあれば、これから本格的に日本市場を開拓しようとする企業もあり、顔触れの多彩さが増している。
杭州首陽紡織品進出口は、生地生産から製品の貿易まで手掛ける。素材は天然繊維、合繊ともに幅広く扱い、機能性のニーズにも対応する商材をそろえた。日本の現在の気候に合わせ、吸水速乾や吸放湿性といった機能を発揮する生地も提案した。
同社は対日ビジネスが全体の50%を占めるが、日本国内で開かれる展示会に出展するのは初めてだという。「同展は出展希望者が多いと聞いていたので、今回のチャンスを生かし日本企業との取引を増やしたい」
濰坊合興昌国際貿易は織物、ニットを問わずカジュアルなアイテムを供給する。自社工場を持つ強みを生かし、小ロット・短納期のニーズにも対応する。得意とする2次加工で付加価値を高めたアイテムが来場者の関心を集めていた。
100%対日ビジネスを行っているが、同展への初出展を機に、新規開拓に乗り出した。
南通綺美服装はニット専門の工場を運営し、100%日本向けに製品を供給する。洗い加工、後染め、絞り染めなども担い、プリントや刺しゅうで付加価値を持たせることもできる。
2016年には日本支社を開設し、既存顧客への対応強化と日本市場の深掘りを進めている。さらに対日ビジネスを拡大しようと、初めての出展で品質安定と短納期という日本企業が求める要件を満たした供給体制も訴求した。
同社は「工場を探しているアパレル企業の生産担当者が多く来場しているため、具体的な商談につながりやすい」と手応えを示した。
大連斯丹達服装進出口も100%日本向けのビジネスを展開する。主に織物製品を手掛け、現在はワーキングの実績を伸ばしている。
初めての出展では、東南アジアの生産背景を活用したワーキングを打ち出し、日本市場のニーズの掘り起こしを図った。得意としてきたメンズスラックスのアピールにも力を注ぎ、取り扱うアイテムの幅広さを示した。
出展担当者は「会場がコンパクトなため、来場者との距離が近く、効果的な展示を行える」と話していた。





