繊維ニュース

東レ/サーチャージ的価格運用導入/原油・ナフサ急騰で緊急措置

2026年03月30日 (月曜日)

 東レは、イラン情勢悪化による原油・ナフサ価格急騰に対応するため、一部製品の価格に原燃料などのコスト上昇を機械的に反映するサーチャージ的な価格運用を緊急導入する。対象製品は、石化由来原料の価格動向に直接影響を受ける機能化成品、炭素繊維複合材料、繊維など。

 同社は今回のサーチャージ的運用導入による価格改定は恒久的なものではなく、外部環境の変化に機動的に対応するための暫定的な緊急措置と説明する。各製品の取扱部署が対象製品や条件などを含めて取引先との丁寧な協議を経た上で実施する。

 緊急措置のため、既に一部で適用を開始しており、今後も順次拡大するが、市場環境や原料価格の動向を踏まえ、一定期間ごとに見直しも実施する。

 原油・ナフサ価格の急騰は、従来のように自助努力によるコスト吸収を前提とした価格決定のスピードでは今後の安定的な生産が困難と判断した。このためサーチャージ的価格運用の導入で取引先との価格交渉プロセスを効率化し、サプライチェーンの意思決定スピードを高めることで現在の難局を乗り切る。

 現時点でも調達懸念が生じている原料もあるが、引き続き継続供給に向けて最大限努力するとしている。