保冷剤“冷やし続ける”新発想
2026年04月01日 (水曜日)

アシストスーツ(AS)製造卸のアトリエケー(兵庫県姫路市)は今夏に向け、新たな保冷ベスト「アイスコンセプトゼロ」を打ち出す。ペルチェ素子で保冷剤を冷やし続けるという発想を取り入れたベストで、冷却効果が長時間持続する。
電気の流れによって熱が移動する性質を利用して冷やすペルチェ素子を採用したウエアは、冷却部分を首や両脇など皮下に太い血管が流れる箇所に当てて体を冷やすという使い方が一般的。一方、このベストは、ペルチェ素子で保冷剤を冷却することにより、保冷剤の温度上昇を抑えて冷却状態を維持する。特許も出願中だ。
同社は昨年から、取り付け用の穴が不要で、衣服に挟み込むように装着できるペルチェ素子単品商品「どこでもペルチェ」の販売を本格化させている。今年は同商品の改良版として「どこでもペルチェⅡ」を投入。ベストにはこのペルチェ素子を使う。
従来品はクールモードとして5~10℃のゆらぎと、5℃の2モードのみだったが、新たにマイナス1℃のモードを追加した。新設計の排熱構造を取り入れ、熱交換効率を向上させた。ファン構造も見直して静音性を高めたほか、軽量化も図った。
併せて、温度上昇が緩やかで溶けにくい保冷剤も開発した。
ベスト本体にもこだわる。外側には高機能遮熱アルミ素材を採用し、外気の侵入や冷気の放出を防ぐ。体が接触する側にはチタンコーティング生地を使い、冷却効果が持続する。
北浦基広社長によると、気温が38、39℃の環境下では保冷剤のみだと約2時間で溶けるが、ペルチェ素子と併用することで3、4時間は凍った状態を保つことができるという。また、溶けた後も冷たい状態をキープする。
今年はどこでもペルチェ関連商品として、ネッククーラーと組み合わせて使用できる新商品「クーリス」も販売する。ネッククーラーの中わたには、おむつなどに使われる吸水性の高い帝人フロンティアの「ベルオアシス」を採用。水にぬらすことで気化熱効果を長時間実感できる。これにペルチェ素子をはめ込んで使う。ペルチェと気化熱の併用で冷やす。





