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東レ/PMMAの細孔径制御/血液治療の新選択肢の提案へ

2026年03月31日 (火曜日)

 東レは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)多孔質繊維の細孔径を数ナノメートルから約1千ナノメートルの幅広い範囲で任意に制御できる技術を開発した。難治性疾患の病因物質を選択的に吸着できる多孔質繊維の創出が可能になり、血液浄化治療の新たな選択肢の提案につながる。

 PMMAは、生体適合性が良好で、適度なタンパク質吸着特性を持つ。東レは、PMMAの多孔質繊維を業界で唯一実用化し、人工腎臓や吸着型血液浄化器として製造・販売してきた。血液浄化治療用途では約50年の実績がある。

 今回、小角X線散乱法などの先端分析技術と相分離シミュレーションなどのデジタル技術を組み合わせ、微細孔の制御を従来と比べて約50倍以上となる最大1千ナノメートルまで可能にした。従来では取り込めなかった大分子量の病因物質などを吸着除去できる。

 今後は、自己免疫疾患や心血管代謝疾患、神経変性疾患、がんなどの難治性疾患の治療に向けて各疾患に適した細孔径の設計と量産技術の開発を進め、早期実用化を目指す。今回の技術は医療機器以外への展開もでき、バイオ医薬品製造用途などへの展開も進める。