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イタリア繊維機械/輸出力背景に存在感/「テクテキ」に有力企業集結

2026年04月01日 (水曜日)

 イタリアの繊維機械業界は、21~24日にドイツ・フランクフルトで開催される産業用繊維の国際見本市「テクテキスタイル2026」に向け、準備を進めている。テクニカルテキスタイル分野の世界的展示会として知られる同展に、多数の有力企業が出展し、最先端技術を披露する。

 イタリアは、専門性の高い生産体制を背景に、繊維機械分野で世界有数の地位を維持している。売上高の約86%を輸出が占め、130カ国以上に展開。品質、革新性、信頼性を強みに、世界有数の輸出国としての地位を確立している。

 2025年1~11月のドイツ向け売上高は約8100万ユーロに達し、繊維機械の周辺機器・補助装置が36%で最大、次いで仕上げ機械が33%を占める。仕上げ機械は高度化する繊維製造工程に不可欠な技術として注目度が高まる。

 同産業の特徴は、研究開発志向の中小企業を中心とした柔軟な産業構造にある。顧客ニーズに応じたカスタマイズ対応力が高く、多用途の技術ソリューションを提供できる点が強みだ。

 イタリア繊維機械製造業者協会(ACIMIT)のマルコ・サルバーデ会長は「革新的な繊維製品への需要拡大が、イタリアメーカーの競争力を一段と高めている」と指摘。「テクテキスタイル2026では、高度な技術力とカスタマイズ力の組み合わせが、テクニカルテキスタイル分野の課題解決に有効であることを示す」と強調した。

 今回の出展では、有力企業がイタリアパビリオンおよび個別ブースで存在感を示す。丸編み機大手のロナティ、織機メーカーのイテマ、仕上げ機械のフェラーロ、高周波加熱技術のスタラム、染色・仕上げ設備のビアンコ、繊維試験機器のメスダンなどが中核を担う。

 このほか、糸加工・巻き取り機のファディス、染色自動計量システムのラウェル、紡績準備工程のモンティアントニオ、再生繊維機械のコルマテックスなども出展し、各分野の技術力をアピールする。

 産業基盤はベルガモ、ビエラ、ブレシア、コモ、ミラノ、プラート、ビチェンツァなどの伝統産地に根差す。長年培われた技術が「メード・イン・イタリー」の品質と信頼性を支えている。

 ACIMITは約170社が加盟し、紡績、織布、編み、仕上げなど幅広い分野を網羅。総生産額約23億ユーロ規模の産業を代表し、創造性と持続可能技術を軸に世界市場での競争力を維持している。