ごえんぼう

2026年04月07日 (火曜日)

 米航空宇宙局(NASA)が宇宙船「オリオン」の打ち上げに成功した。月周回探査計画「アルテミス2」の一環で、有人月探査船の打ち上げは約半世紀ぶり▼日本では古来月が好まれているようだ。日本最古の歌集である万葉集には月を詠んだ歌が100首以上あるといわれる。藤原道長の〈この世をば/わが世とぞ思ふ/望月の/欠けたることも/なしと思えば〉という歌は広く知られる▼和歌だけではなく、月に関するエピソードも多い。戦国時代の武将で、尼子家に仕えた山中幸盛(鹿介)の逸話がその一つ。創作説もあるが、尼子家再興へ〈願わくば、われに七難八苦を与えたまへ〉と三日月に祈ったと伝わる▼月には三日月のほか、満月や新月などの呼び名があり、今日は寝待月か更待月に当たる。月が上がる時刻が遅く、文字通り待つ必要があるが、今宵晴れたなら月に祈るのもいい。他の人の幸せも願える人でありたい。