シキボウベトナム/糸売りから生地・製品一貫へ/26年度の単年黒字化目指す

2026年04月07日 (火曜日)

 【ホーチミン=岩下祐一】シキボウのベトナム法人、シキボウベトナムは、法人化3年目となる2026年度の単年度黒字化を目指す。今年1月にユニチカトレーディング(UTC)のベトナムにおける織物・製品事業を継承し、従来の糸売り主体から、生地・製品までを一貫して手掛ける体制へシフトした。新体制の下、日本、欧米、内販の全方位で攻勢をかける。

 今回の事業継承により、これまで手掛けてこなかった織物・製品の製販機能が加わった。組織面ではスタッフ数をハノイ支店含め約20人体制へと拡充。今後はシキボウの技術力とUTCの製品ノウハウを融合していく。

 糸の内販事業では25年度、選択と集中を推進した。当初、10品番でスタートした差別化糸の備蓄販売を、需要の高い2~3品番に集約し、対日タオル工場向けの成約などに結び付けた。インド産の安価な綿糸との価格競争により利益面で苦戦を強いられたが、地場工場の差別化糸への関心は高まる傾向にある。「この半年で問い合わせが増え、一部は成約につながっている」と、藤井靖之社長は手応えを示す。

 欧米ブランド向けでは、インナーやルームウエア向けの綿・レーヨン混紡糸が成果を上げている。提携工場で原綿を在庫しながら生産するスキームを構築しており、さらなる拡大を狙う。