東洋紡ビンズン/素材内販で実績作る/ベトナムで多機能化を加速
2026年04月08日 (水曜日)
【ホーチミン=岩下祐一】東洋紡せんいのベトナム法人、東洋紡ビンズンは、従来の日本向け縫製拠点から、現地での素材内販も手掛ける多機能拠点への転換を進めている。2024年に卸売ライセンスを取得し、日本本社の高機能素材などを地場ブランドへ直接供給する体制を整えた。今年は内販向け素材の開発を進め、具体的な実績を作っていく。
同社は03年、東洋紡グループのジーンズ縫製工場として設立された。現在は3ライン・従業員235人体制で、日本向けユニフォームの安定供給を担っている。アイテム別生産比率は織物製6割、編み物製4割。月産能力は約3万枚で、フル稼働が続く。自社生産に加え、協力工場での生産管理も担っている。
ここ数年は、生産難易度の高い高伸縮編み物を用いた製品への対応や、多品種小ロット生産を推進している。主軸のブルゾンやパンツに加え、昨年からはポロシャツの生産にも注力。素材の現地調達も拡大しており、現在は5割に達している。
今年は内販の実績作りに力を入れる。「リードタイムの短縮や、現地特有の風合いの好みへの対応が課題」と平泉光博社長は話す。そのため、日本やインドネシアのグループ工場と連携し、現地ニーズに即した素材供給を進めるほか、日本本社の糸を現地で生地にするなどの地産地消型の素材開発も検討している。





