TTS(2)/高機能素材と高感性素材の共演/東レ/宇仁繊維/コスモテキスタイル/カゲヤマ
2026年04月08日 (水曜日)
〈東レ/「ナノデザイン」発信/デザイナーとのコラボも〉
東レは、グローバルメインブランドに位置付ける人工皮革「ウルトラスエード」と独自の革新的複合紡糸技術「ナノデザイン」を打ち出し、学生や若手デザイナーなども含めた幅広い層に東レ素材の強みやブランドを発信する。
ウルトラスエードは、国際服地見本市「ミラノ・ウニカ」で披露した最新コレクションを紹介する。ナノデザインは、同技術によって開発された伸縮性や防風性を兼ね備える新感覚マイクロファイバー生地「uts―FIT」、絹調生地「キナリ」、和紙調生地「カミフ」、タンパク質繊維の特徴を再現した新感覚生地「キューティクル」、フッ素系加工剤非使用の撥水(はっすい)機能生地「デューエイト」など多彩に紹介する。
パウダータッチが特徴の「デューエイトPS」やポリウレタン弾性糸非使用で高いストレッチ性を実現した「プライムフレックス」ハイデュラストレッチタイプなど最新バリエーションも披露する。
恒例のデザイナーズブランドによるキービジュアル製品の制作も実施。今回はデザイナー・長見佳祐氏のブランド「HATRA」がウルトラスエードとナノデザインによる生地を使った5ルックを披露する。
同社は会期中の16日に創立100周年を迎える。出展企画を担当する繊維ブランド推進室によると、当日はブースでも、展示などに工夫することで同社の歴史を来場者に発信する計画だ。
〈宇仁繊維/夏を快適にする生地/ちぢみの「ヨリラクス」など〉
生地製造卸の宇仁繊維(大阪市中央区)は前身のJC、PTJから数え、2001年から約50回の出展実績を誇る。多品種・小口・即納機能を強みに出展するごとに新規顧客を獲得してきた。今回のTTSでも同機能をベースに新商品、イチ押し商品を多数提案し、新規開拓を狙う。
イチ押しの一つは、昨年から自社ブランド「ヨリラクス」として展開する、綿100%の「高島ちぢみ」。表面変化や着心地の良さが重視される中、織物でありながらニットのようなストレッチ性を持ち、春夏に適した涼しい生地として訴求する。緯糸に強撚糸を使用し、細かいストライプの型押しをすることで強いストレッチ性を持たせつつ、きれい目な表情感に仕上げた。
綿55%・ポリエステル44%・ポリウレタン1%の先染めドビー織物もイチ押し素材の一つとして提案する。印象的な凹凸感と透け感が特徴で、ポリエステル・綿混ならではの、扱いやすさと肌離れの良さでオールシーズン快適に過ごせる。
同社は播州織産地や北陸産地にジャカード搭載などの自家織機を保有するほか、子会社に染色加工場も持つ。今回展でもメード・イン・ジャパンにこだわった生地を多彩に訴求する。
〈コスモテキスタイル/織りと加工で“違い”生む/独特の表情と機能性〉
切り売り向けとアパレル向けを二本柱とする生地商社のコスモテキスタイル(大阪市中央区)は、前身のPTJを含め2015年以来、24回出展してきた。「数多くの新規取引先とつながることができた」と成果を強調するとともに今回も新規開拓を狙う。
綿100%のハイカウントツイルチンツシリコン含浸タンブラーは、丹念に紡績された上質な80番のコンパクトヤーンを使用し、高密度に織り上げた綾タイプライター素材。チンツとシリコン含浸加工を組み合わせることで、撥水(はっすい)性を持たせるだけでなく、コーティングのような光沢感と独特のハリ感、反発感を付与し、モダンな雰囲気に仕上げた。海外展でも非常に高い評価を得ているという。
綿100%の高密度ダブルクロスピーチバイオシリコン含浸も、高密度に織り上げた平の二重織りに複数の加工を組み合わせることでしっとりとしたヌメリ感、程よい光沢、反発感を付与した。膨らみ感と落ち感がありながらも奇麗な表情を併せ持つ。
〈カゲヤマ/一目で「違い」分かる生地〉
播州織産元のカゲヤマ(兵庫県西脇市)は、過去に開かれたPTJとTTSの全てに出展してきた。「対面での直接提案を通じて新規顧客の確実な獲得と既存顧客へのアプローチを両立させることができる」と展示会の意義を評価し、今回も出展する。
綿先染め織物を軸としながらも、後染めや複合、プリントなどを幅広く開発し、その多くを自社で備蓄する。別注への対応力も強み。
今回は、「一目で違いが分かる独創性を重視」しながら開発した、特殊起毛で古着のようなむら感を出した綿100%のチェックや、チェック柄にモール糸を部分的に織り込むことで独特の表情を付与した生地などが注目される。





