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シキボウ/新体制で初の展示会/拠点拡充し一貫提案訴求

2026年04月09日 (木曜日)

 シキボウは10日まで、大阪本社(大阪市中央区)で展示商談会「Anew Again」を開いている。ユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維事業を承継して以降、初の展示会で、拡充したグローバル拠点網と長繊維を含む多彩な素材群を披露した。糸・生地・製品の一貫提案を強みに、新規需要を開拓する。

 会場では、日本や中国、台湾、ベトナム、インドネシアに広がるグローバルネットワークを改めて紹介した。

 インドネシアでは、紡織加工のメルテックスに、新設した販売拠点「SKMD」が連携する。従来の白物素材中心の展開から、先染め生地や編み地などへ対応力を広げた。

 国内も紡績2拠点、織布染色加工のシキボウ江南(愛知県江南市)、縫製のマーメイドソーイング秋田(秋田県大仙市)を備える。国内外の連携により、連続シルケット糸や杢(もく)糸などの多彩な糸作りに加え、生地加工や最終製品まで幅広く対応できる強みをアピールした。

 素材の展示は、「高機能」「持続可能」「快適・改善」をテーマに、従来の主力素材と承継によって加わった7素材を披露した。

 複重層糸には「ツーエース」と「クイックドライ」の展開に「パルパー」が加わった。長繊維のラインアップも拡充し、ポリエステル100%の高遮熱性クーリング素材「こかげマックス」や、高視認の「プロテクサ―HV」などをそろえた。原綿段階の特殊加工でフィブリル化を防ぐリヨセル繊維「シルフ」も紹介し、提案素材の幅広さを訴求した。

 モノ作りの提案と合わせて、大阪で10の課、東京で三つの課へ再編した繊維営業部の新体制も来場者へ周知した。充実したサプライチェーンと素材群を掛け合わせ、市場の深耕を図る。

 展示商談会は、15~17日に東京、5月に岡山市と広島県福山市、6月に江南市で順次開く。