カラーループ/素材分別せずに色は分ける/独自技術で再生糸開発
2026年04月09日 (木曜日)
廃棄繊維を色分別する独自の「カラーリサイクルシステム」を用いてアップサイクル製品を開発しているカラーループ(京都市)は、さまざまな素材が混在する古着を素材別に分けることなく、色ごとに分別することで、多彩な色合いのリサイクル紡績糸の開発に成功した。これを使ったTシャツや靴下など製品を大丸東京店(東京都千代田区)で披露した。
今回の開発は、日本繊維機械学会の再生糸普及委員会(チーム再生糸)、ボーケン品質評価機構(ボーケン)、新内外綿、故繊維企業などの協力を得て実現したもの。古着などを反毛してリサイクルする際に素材分別をせずに糸に再生する試みはこれまであまり例がない。
開発は、故繊維企業が回収した古着をカラーループが色分別し、新内外綿が反毛を紡績糸に再生した。リサイクル紡績糸と生地の物性評価はチーム再生糸が、品質表示の検討をボーケンが担当した。これを使い、風合いにも優れる製品を実現できる。
その一部であるTシャツと靴下を大丸東京店9階の「明日見世」で展示販売し、注目を集めている。カラーループはチーム再生糸とリサイクル紡績糸による織物の物性評価も実施しており、こちらも製品化を進める。5月下旬に開催される日本繊維機械学会の年次大会でもさまざまな製品を披露する予定だ。
素材分別しない繊維リサイクルは、分別・分離の工程やエネルギー削減につながる。色分別によって古着由来の独特の色合いとなり、従来とは異なる独自の風合いを得ることもできる。このため衣服の水平リサイクルと新たな繊維製品として普及が期待される。





