ごえんぼう

2026年04月10日 (金曜日)

 4月10日を「糸の日」と見立ててみる。語呂合わせで“良い糸”と読めなくもない。“赤い糸”の話のように、人と人とのつながりも想起させる▼糸は強くも弱くもある。引っ張れば切れ、緩めれば絡まる。現代の人間関係もまた同じ。SNSでつながり続ける半面、むしろ心の距離が遠のくこともある。細い糸を無理に引っ張らず、そっと整えるような関係の持ち方が大切か▼災害が起きると、社会を支える無数の糸が一気に可視化される。避難所で食料や毛布を分け合い、声を掛け合うなど、地域を支える多様な糸が交差し結ばれる。細い糸も束になれば、人を支える力になる▼存在しない糸の日に、勝手に意味を持たせてみた。ありふれた語呂合わせだが、世の中の空気がちょっと和らぐならいい。年度初めの慌ただしいひととき、会いたい人に思いを巡らし、連絡してみる。ほどけかけた絆を撚り直すきっかけになるかもしれない。