帝人フロンティア 収益力向上を加速
2026年04月10日 (金曜日)
帝人フロンティアは、収益力の向上に継続して力を入れる。基礎収益力100億円を目指した前中期経営計画を2025年度(26年3月期)に終了し、次は150億円をターゲットとする。鎌田進社長は「ここに経営統合する旭化成アドバンスの利益も加わる。利益を確実に上げられる強い会社にする」と強調した。
同社の25年度業績(帝人の繊維・製品セグメントの数字)は、売上収益3500億円、事業利益180億円で着地する見通し(26年2月決算発表時の数字)。24年度比で増益の見込みであるなど、鎌田社長は「健闘している」と評価する。
中東情勢をはじめとする地政学リスク、米国関税、日中関係の緊張といったさまざまな外的要因があっても安定して確保できる利益が基礎収益力。前中計で目指した100億円をクリアし、26年度からの新中計では、さらなる向上を目標の一つに定める。
今年10月に旭化成アドバンスと経営統合し、事業規模(連結)は両社単純合算で売上収益4400億円、事業利益220億円となる。30年ごろに売上収益5千億円を目指すが、「利益を着実に積み重ねていきたい。その方法の一つが売上収益の拡大」とし、利益を重視する考えを示した。
26年度の施策では、衣料繊維で量から質への転換を図る。欧米中向けなどは開発生地で差別化ができているとし、「いきなりの転換は難しいかもしれないが着実に進める」とした。産業資材は、モビリティとインフラ関連ビジネスの拡大に力を入れる。
松山事業所(松山市)では、羽毛代替の戦略素材に位置付ける、中空8フィン断面短繊維「オクタエア」の生産を27年3月に開始する。年間数百㌧規模。松山事業所で新規商材の立ち上げは久しぶりとし「少量生産でスタートするが、場合によっては増産も検討する」。
10月に発足する統合新会社については、さまざまな分野・領域でシナジーが発揮できるとした。特にエアバッグはサプライチェーンが大きくなる。旭化成アドバンスはインドにエアバッグ包材の拠点を持ち、これを足掛かりにインドでのビジネス拡大も進める。





