ごえんぼう

2026年04月16日 (木曜日)

 路上アート界最大の謎とされるバンクシーの正体が英ブリストル出身の中年男性、ロビン・ガニンガム氏だったと欧州メディアが報じた▼バンクシー本人や代理人は肯定も否定もしていない。ニューヨークで広告看板に落書きし逮捕された際の書類に、同氏の自筆サインがあったとロイターも追随した。自身の改名やウクライナでの活動も調査され、信ぴょう性は高い▼この報道を聞いて、多くのファッション関係者はマルタン・マルジェラ氏のことを想起したに違いない。「マルタン・マルジェラ」の創業デザイナー(現在は「メゾン・マルジェラ」)であり、2009年に引退した同氏も秘匿性を貫いた▼ショーでは顔を隠し、自らの存在を消して服そのものに焦点を当てた。メディアの追跡を避け、メゾンで働いていた日本人デザイナーに聞くと「謙虚な完璧主義者」とのこと。神秘的なイメージが販促に生かされ、今も好奇心をかき立てる。