クラボウ 繊維の構造改革を加速
2026年04月17日 (金曜日)
クラボウは今期(2027年3月期)、繊維事業の構造改革を加速させる。西垣伸二社長は「繊維事業の収益構造の強化が最重要課題」と位置付け、生産の海外移管や営業・開発部門の組織改編を実施する。糸から製品までの一貫体制を強化し、付加価値の高い提案で収益力を高める。
繊維事業の第3四半期(25年4~12月)は、安城工場(愛知県安城市)の閉鎖に伴う一時費用などで減益となったものの、マイナス要因は解消に向かいつつある。原綿改質の機能糸「ネイテック」や難燃素材「ブレバノ」など独自商品の提案を強化し、構造改革の成果を業績へ結び付ける。
安城工場の機能をタイやインドネシアへ移し、今期の早い段階で生産移管の完了を目指す。海外拠点を生かした効率的な供給体制を築き、グローバルでの競争力を高める。
4月に実施した組織改編では、提案力を強化した。「糸からの生地提案が増えている」ことを踏まえ、東京支社に「東京繊維素材部」を新設し、顧客ニーズに応じて糸、生地、製品を提案できる体制に改めた。
アパレル製品を手掛けるグループのクラボウインターナショナルとの連携も深め、素材から最終製品までの一貫提案を加速させる。
ユニフォーム分野でも、東京と大阪に分かれていた部を大阪へ集約して機能を一本化した。同部内に「スマートフィット課」を設けて営業と開発を一体化させており、ユニフォーム地と暑熱リスク・体調管理システム「スマートフィット」の複合提案などを通じて相乗効果を生み出す。
開発体制も再構築し、テキスタイルイノベーションセンター(TIC、安城市)を技術部に統合して生産技術と開発が連動する体制に改めた。TICの試紡設備も活用しながら、市場ニーズに即した高付加価値品の創出につなげる。





