ごえんぼう
2026年04月20日 (月曜日)
2年前から本紙で新入社員を取り上げる連載をしてきた。久々に訪れた取材先で社長に「そういえば取材させてもらった〇〇さんは元気にしていますか」と問うと、「もう辞めてしまったよ」と返された▼採用を増やし、初任給を引き上げ、インターンや動画で学生との接点を広げる。手は尽くしている。それでも人は残らない。入口はここまで手厚くなった。では、出口はどうか▼本紙が40社に実施した新卒採用アンケートによると、3年以内の離職率が回答した29社平均で14・3%だった。初任給は30万円を超える企業も増え、職場環境は以前より良くなった。それでも合理性や納得感を重視する“AIネーティブ”世代は、企業の説明不足や違和感を見逃さない▼採用そのものよりも、その先が問われている。人を集めることに力を注いできた企業に、今必要なのは、「辞めない理由」を言葉ではなく、示せているのかどうかだ。





