エルケムシリコーン/シリコーンの新コーティング材/防火性能と耐久性両立
2026年04月20日 (月曜日)
ノルウェーのエルケムASA傘下のシリコーン材料大手、エルケムシリコーンズは、建築用など高い防火性能が求められる繊維向けに、新たなシリコーンコーティング材「ブルーシルTCS7544」を開発した。欧州の防火基準「EN13501―1」における最高等級のユーロクラスA1/A2への対応を想定しており、防火安全性の向上と加工性の両立を図った。
同製品は、低発熱性と発煙量の抑制を特徴とする。燃焼時の発熱量を測定するEN1716(PCS試験)による評価では、従来の難燃シリコーンコーティングと比べて約20%の発熱量低減を確認した。繊維複合材において燃焼要因となりやすいコーティング層の発熱を抑えることで、全体の防火性能向上に寄与する。
耐久性面でも、紫外線や風雨に対する耐候性に加え、高温下での機械的安定性を確保。膜構造建築や公共インフラ用途など、長期使用が前提となる先進的な繊維資材への適用を見込む。
製品は2成分の付加重合型システムを採用。混合比は10対1で取り扱いやすく、23度で24時間以上の使用可能な状態(ポットライフ)を確保した。粘度は約4万5千ミリパスカル/秒でポンプ搬送が可能なほか、150度で約3分の高速硬化により、生産効率の向上にもつながる。
同社は「防火性能の新たな基準を提示する製品」と位置付け、規制強化が進む建設分野での採用拡大を狙う。既にサンプル提供を開始しており、繊維メーカーによる評価が進む。
21~24日にドイツ・フランクフルトで開催される産業資材見本市「テクテキスタイル」に出展し、同製品を含むシリコーンコーティング技術を紹介する。





