ごえんぼう

2026年04月21日 (火曜日)

 草花が成長するには空気や光、水が欠かせないが、土は必ずしも必要ではないそうだ。水耕栽培を考えるとうなずける気がする。必要なのは肥料らしい▼化学肥料の原料には、尿素やリン酸アンモニウム、塩化カリウムなどがあり、日本はそのほぼ全量を輸入に頼っている。近年は地政学リスクや円安の影響から高値で推移してきたが、中東情勢の悪化によって尿素などの国際価格が急騰している▼農林水産省は、家畜排せつ物由来堆肥や下水汚泥といった国内資源の肥料としての使用量を倍増する計画を立てており、支援策も打ち出している。食料安全保障強化の一環であり、持続可能な取り組みともいえる▼肥料に限らず、過度な依存は脆弱性をはらむ。米トランプ大統領は化石燃料を「掘りまくれ」と言ったが、今回の中東問題で脱石油依存や脱炭素化が進むかもしれない。環境対策に後ろ向きだったトランプ氏。皮肉を感じる。