ごえんぼう

2026年04月22日 (水曜日)

 「直ちに健康に影響を与えるレベルではありません」。東日本大震災で東京電力福島第一原子力発電所事故が発生した際に繰り返されたコメント▼「直ちに」には影響がないが、「そのうちに」という疑問が湧く。安心を与えるのではなく、不安をあおる言葉となった▼中東情勢の悪化による石油の供給不安定化。「直ちに」「短期的に」「当面」などの言葉で、供給に問題がないことが強調される。一方で赤沢亮正経済産業相は「日本国民は真面目に政府の言うことを聞いてくださる国民性があると思う。ピンチなんだ、危ないんだという方向のメッセージを出すことは本当に注意して出さないといけない」と説明。エネルギーの節約を要請したいが、パニックや景気の冷え込みを警戒した慎重さが透けて見える▼エネルギー節約が必要との声が6割超の世論調査もある。楽観せず早期に手を打ち、選択肢を残すことが必要ではないだろうか。