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熱中症対策展/暑熱対策ウエアが一堂に/体を直接冷やす提案充実

2026年04月22日 (水曜日)

 暑さ対策に特化した「熱中症対策展」が15日から17日まで、インテックス大阪で初めて開催された。夏を目前に控えた4月開催とあって、会場では今夏の導入を見据えた熱心な商談が交わされた。保冷剤やペルチェ素子などを用いて体を直接冷やす最新ウエアが多彩にそろった。

 繊維商社のチクマ(大阪市中央区)と産業機械製造の櫻製作所(同淀川区)は、共同開発した「氷点下ベスト」と、手のひらサイズのドライアイスを作る専用装置を展示した。ドライアイスで体を冷やす仕組みで、今年はウエア、専用装置とも昨年の2倍の数量を用意する。作業着の下にも着られるハーネス型を投入したほか、ドライアイスによって冷風が衣服内を抜ける電動ファン(EF)付きウエアも披露した。

 繊維、電化製品製造販売のWILLTEX(ウィルテックス、横浜市)と首都高メンテナンス神奈川(同)は、特殊低温保冷剤「アイスアーマー」を前面に打ち出した。1㌔タイプでは最大8時間の冷却持続を実現し、酷暑下の作業現場に訴求した。胸と背中に加え、「体温調整の鍵を握る手のひらを胸前に入れて冷やせる」独自仕様のビブスを開発し、意匠登録を申請している。

 安全保安対策商品を開発・販売する昭和商会(名古屋市昭和区)は、「リキッドウインドスースークールベスト」を展示し、化粧用品メーカーのマンダムと共同開発したメントール成分配合の専用冷却水をアンダーウエアに送水する独自の気化熱冷却方式を提案した。

 ペルチェ素子を活用した製品も関心を集めた。作業用手袋製造卸のおたふく手袋(大阪府箕面市)は、「普及が進むEFウエアにペルチェや冷感インナーを組み合わせて冷却効果を高める」切り口で提案を広げた。5基のペルチェ素子を搭載した「マルチペルチェベスト」を打ち出したほか、高機能な冷感インナー「クールEVO」を展開し、高い冷却効果を求める需要を取り込む。

 医療用品製造販売の日本シグマックス(東京都新宿区)は、医療用冷却療法装置を応用したペルチェ式冷水循環服「アイシングギアベスト2」の本格展開を始めた。ペルチェ素子で冷やした水を循環させる仕組みで、気温35℃以上の酷暑下での作業環境に向けて訴求する。

〈ITで暑熱リスク管理〉

 暑熱リスクを管理するウエアラブルデバイスの提案も広がる。クラボウの「スマートフィット」は、クラウド型のシステムにより、作業者の暑熱リスクを遠隔から可視化でき、2025年度の導入現場は約1200カ所に達した。代理店経由の拡販を強化し、建設業などで導入を広げる。

 ウエアラブルIoT技術開発のミツフジ(京都府精華町)は、深部体温を推定するデバイスの最新モデル「ハモンバンドV」や、ペルチェ素子とEFを組み合わせたハイブリッド型ウエアを投入し、多様化する暑熱対策ニーズに応える。