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新内外綿/定番杢糸の見本帳刷新へ/生成り糸も追加し提案強化

2026年04月22日 (水曜日)

 綿紡績の新内外綿(大阪市中央区)は、杢(もく)糸の見本帳の刷新を進めている。定番糸全体で番手を含め約300あった品種を約200品種に最適化するほか、需要が拡大する生成り糸を初めて掲載する。7月上旬ごろの完成を目指し、新見本帳を起点に「全社一丸となって糸を売っていく」営業体制を強め、新規市場の開拓を加速させる。

 見本帳のデザインは親会社のシキボウと連携して企画している。同社のモノ作りを象徴する紡績工場、ナイガイテキスタイル(岐阜県海津市)の写真や、自社アパレルブランド「mocT」(モクティ)の製品写真も掲載し、用途の広がりを視覚的に訴求する。昨年開発したキュプラ混の「ちょっとリッチなグレー杢」や反毛わた混糸、リサイクルカシミヤ混糸の定番化も決めた。

 これまで同見本帳は杢糸のみで構成していたが、販売が好調な生成り糸も厳選して追加する。自社のリサイクルコットンを使った特殊紡績糸「モクティSR」は、目面の良さが評価され、丸編み地向けを中心に生成り糸の引き合いが増えている。これを受けて、展開番手も19~40番手へ広げた。

 好調なカシミヤ混シリーズ「カシミヤーン」の備蓄も拡充する。綿90%・カシミヤ10%混は、従来の30、40番手に加えて20番手もそろえた。カシミヤ混糸は扱いが難しいものの、長年積み重ねてきた生産ノウハウを生かし、品質の安定した糸を作れる強みを持つ。海外品と比べても価格競争力が高く、価格面からの引き合いも広がっている。

 新規顧客へのアプローチとして、先月に公式インスタグラムを開設し、運用を本格化させた。素材紹介にとどまらず、自社の営業担当者も登場させて「他社がやらないユニークな発信」を続ける。閲覧データなどを分析して反響があった層へ直接働き掛けるなど、新たな営業ツールとして活用し、新規営業につなげる。