ごえんぼう

2026年04月27日 (月曜日)

 暖かくなり、わが家の庭にも、まいてある砕石を押しのけてさまざまな雑草が生え始めている。多いのはホトケノザやカラスノエンドウなど▼中でもハート形の葉を持つカタバミは、見た目に反して実にしぶとい。育てているネギやコマツナのプランターにまで入り込み、気付けば広がっている。他の植物の成長を阻害するアレロパシー作用を持ち、抜いても根が残っていればまた生えてくる▼その生命力の強さから、戦国時代の武将の中にはカタバミを家紋の意匠として取り入れた。西洋ではバラやユリなどが紋章の意匠に使われるが、雑草がモチーフとされる例はほとんどない。しかし日本では、このような雑草も意匠として取り入れてきた。この感覚の違いはどこか面白い▼駆除してもなお芽を出し、小さく可憐な黄色い花を咲かせるカタバミ。また増えていくのだろうと思いつつ、花を咲かせている間はそっとしておこうか。