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ザ・ライクラ・カンパニー/帯電防止ストレッチ糸開発/PPE向け機能と快適性両立

2026年04月27日 (月曜日)

 米国のザ・ライクラ・カンパニーは、ワークウエアや個人用保護具(PPE)向けの新ストレッチ素材「ライクラ・アンチスタティック(帯電防止)繊維」を開発した。

 同繊維はポリウレタン弾性繊維に帯電防止機能を付与したのが特徴。独自の添加剤を繊維構造に直接組み込むことで、後加工に依存しない恒久的な帯電防止性能を実現した。ストレッチ性や回復性といったライクラ繊維の基本性能も維持している。

 石油化学、電子機器、医薬、医療、航空宇宙などの現場では、静電気による放電や粉じん付着が課題となっている。新素材は静電気の蓄積を抑え、放電リスク低減と着用快適性の向上に寄与する。生地設計や試験条件によっては、欧州規格「EN1149」や国際規格「IEC61340」への適合にも対応可能とする。

 ニット用途を想定した設計で、既存の加工工程を変更せずに導入できる点も特徴。複数の異なる太さの糸で展開し、ベースレイヤーからアウターまで幅広い製品設計に対応する。

 同社の西・南欧州セールスマネジャーのマーク・ソウト氏は「過酷な環境下でも機能と快適性を両立することが重要。帯電防止とストレッチ性能の融合により、着用しやすい作業服を実現した」と話す。

 同社は21~24日にドイツで開かれていた産業用繊維・不織布国際見本市「テクテキスタイル」に出展。同素材を披露するとともに、耐久伸縮性を持つ「ライクラT400」、100%再生ポリエステルの「クールマックス エコメイド」、軽量保温素材「サーモライト」など、作業環境向け機能繊維群も発信した。