機能素材の成長戦略学ぶ/日本化学繊維協会
2026年04月28日 (火曜日)
日本化学繊維協会はこのほど、報道機関を対象とした恒例の勉強会を大阪市内で開いた。東洋紡エムシーの五十嵐啓記副社長執行役員COOが「機能素材メーカーの変革と成長に向けて」、松岡豪高機能ファイバー営業セクション長が「スーパー繊維の特性と用途展開」をそれぞれ報告した。
五十嵐氏は、2023年4月に東洋紡と三菱商事の合弁会社として発足した同社の成長戦略を説明した。全事業を「成長」「収益強化」「事業改革」に分類してミッションを明確にし、事業部制から営業、生産、開発などの機能別組織に改めた。さらなる成長には「市場での戦い方を明確にする必要がある」として、選択と集中で攻める分野や地域を定める重要性を示した。
松岡氏は、高強度で軽量なスーパー繊維の特徴を解説した。同社は高強力ポリエチレン繊維「イザナス」やPBO繊維「ザイロン」を展開する。中国・韓国勢の参入でスーパー繊維市場の競争が厳しさを増す中、糸売りにとどまらず、「顧客の課題を解決するソリューション提案」を強める。
その一例として、浮体式洋上風力発電施設用係留索に向けて、耐クリープ性を備えた「イザナスULC」を開発した。試作や性能評価にも踏み込み、提案の精度を高めて需要開拓につなげる。





