関係悪化の中でも~AFF・大阪2026春 レビュー③

2026年04月30日 (木曜日)

「今から日本開拓」勢も多数

 「AFF・大阪2026春」には、まだ対日貿易経験が浅い企業も数多く出展した。

 広州浩強紡織はAFF東京には一回だけ出展したことがあるが、大阪は今回が初めて。中国と南アフリカに自社工場があり、紡績、織布、染色、精練など各工程の設備を保有する。製品サンプル用のミシンも備える。

 米国向けと中国国内向けが主要販路で日本向けは5%と少ない。欧州の開拓にも意欲を燃やす。綿やポリエステルなど多様な生地を開発し、ほぼ全てを備蓄する一方、バイオーダーにも対応する。来場者には「ぜひ工場見学に来てほしい」と呼び掛けた。

 広州瀚芸服装服飾はAFF初出展。自社縫製工場を持つハイエンドなレディースのドレスやジャケットを主力とするOEM/ODM企業で、欧州向けが全量を占める。「日本はこれからの市場だが、しっかり商談はできている」と日本市場の開拓に手応えを得た。

 海寧嘉玲針紡は2020年から対日取引を始め、AFFは東京を含めて3回目。靴下とアパレルの自社工場を持ち、スペイン、イタリア、ポーランド、米国など欧米向けを主力とする。デザイナーやパタンナーを豊富に配し、ODMを得意とする。靴下500足、アパレル1500枚がミニマムロットだが、生地の在庫があれば数百枚から請け負う。「日本で新規獲得が必須」と意気込んで商談に臨んだ。

 広州泰川紡織はAFFを含めて日本の展示会に出展したことがなかったが、「日本のアパレルと取引したい」として初出展した。

 糸・生地を自社工場で生産し、一部備蓄も行う。備蓄生地は1㍍から販売し、受注があれば最終製品まで仕上げる。最終製品のミニマムロットは100枚。

 ロシアや東南アジアを販路に持ち、対日実績は大手SPA向け生地販売など「少しだけしかない」が、即納機能と価格対応を強みに開拓に本腰を入れる。

 合肥拓図科技もAFF初出展。ニット製品のOEM/ODM企業で、中国国内に二つの自社工場を持つ。販路はイタリアなど欧州が主力で対日実績は少ししかない。

 国際認証を各種取得する「サステイナブルな企業」として対日拡大に乗り出した。