繊維ニュース

萩原工業/高周波溶着が可能に/ポリエチレンシートに特殊加工

2026年04月30日 (木曜日)

 萩原工業はこのほど、高周波ウェルダーによる溶着が可能なポリエチレンシート「リフレックスハイブリッドファブリック」を開発した。21日から24日までドイツ・フランクフルトで開催された産業用繊維・不織布国際見本市「テクテキスタイル」でも披露した。

 リフレックスハイブリッドファブリックは、ポリエチレン織物に特殊オレフィン系樹脂を含浸したもの。これにより従来は縫製による加工しかできなかったポリエチレンシートを、高周波ウェルダーで溶着して成形することが可能になる。

 また、表面を特殊処理することで印刷も可能。高い意匠性を持たせることができる。こうした特徴を生かし、テント・膜構造物の膜材として幅広い用途に提案できるとする。

 膜材は、塩化ビニルシートやポリエステル織物などに塩化ビニル樹脂を含浸したターポリンなどが一般的だが、塩化ビニルはリサイクル性が悪いため、廃棄処理の際の環境負荷が高いといった課題がある。これに対してポリエチレンはリサイクルが容易。このため萩原工業は、環境負荷の低い膜材としてポリエチレンシートの提案に取り組んできた。

 ただ、テントや膜構造物の成形は高周波ウェルダーによる溶着が採用されるケースが多い、これまでポリエチレンシートは高周波ウェルダーによる溶着ができないことが課題だった。

 今回、高周波ウェルダーによる溶着も可能なリフレックスハイブリッドファブリックを開発したことで、塩化ビニルシートやターポリンと同等の加工性を持ちながらリサイクル可能な低環境負荷の膜材として打ち出す考えだ。