ごえんぼう

2026年05月01日 (金曜日)

 空を泳ぐこいのぼり。少子化や住宅事情から飾る家庭が減っていることもあり、見かけると心が和む▼こいのぼりは「コイが急流をさかのぼり竜になる」という中国の伝承に由来し、困難を乗り越え健やかに成長する象徴として受け継がれてきた。風を受けて泳ぐ姿は、試練に立ち向かっているようだ。新年度の緊張がほどけ疲れが表に出やすいこの時期、その姿は励みにもなる▼総合ネット通販モール「Qoo10」の調査では、働く男女の約半数が心身の疲れを感じ、心の疲れでは7割以上が一人で抱え込んだ経験があった。一方、応援してもらったことで、応援する側に回りたいと考える人も約6割と多い。支えられた経験が次の支えを生む▼風の支えがないとこいのぼりが垂れてしまうように、人も支えを欠くと気持ちがしぼむ。こいのぼりにとっての風は急流に見立てた試練だろうが、人にはエールという追い風が大切なのだろう。