ごえんぼう

2026年05月07日 (木曜日)

 度重なる繊維原料の値上げで、いつアパレル製品に影響が及ぶのか。大手ファッション企業の決算説明会でも、この質問が相次いだ▼ファーストリテイリングは今期(2026年8月期)中の影響はないとし、オンワードホールディングス(HD)やTSIHDでも、仕入れのめどがついた今春夏シーズンでの影響はないとみる▼値上げは今秋冬からというのが大方の予想だ。昨年は細心の注意を払って価格転嫁を実施しただけに、ほとんどの企業が値上げには慎重。中東情勢に警戒感を示した三陽商会の大江伸治社長は「一部の原料メーカーからは表地や裏地、付属品に関する値上げの通達が来ている」と話す▼服だけではない。ナフサショックで建材の調達が遅れると、店舗も作れない。サプライチェーンの停滞は新型コロナウイルス禍で経験済みだが、今回は明らかに人災的なリスクである。エスカレーションの拡大は見たくない。