だからこの仕事が好き’26⑤/シキボウ 繊維部門繊維営業部東京ユニフォーム1課長 上田祥弘さん

2026年05月08日 (金曜日)

顧客との対話大事に

 「顧客とは会って話すのが一番」と話すのは、シキボウでユニフォーム地の営業を担う上田祥弘さん(39)。メールで済ませられる時代だからこそ、電話や対面でのやり取りを大切にしながら、顧客との信頼関係を築いてきた。

 入社のきっかけは、好きだったスポーツに関わる仕事がしたいという思いだった。高校まで野球部に所属し、大学ではスポーツサイエンスのコースを選択。スポーツジムでトレーナーのアルバイトも経験した。就職活動ではスポーツアパレルメーカーも検討したが、素材を通じてスポーツに間接的に関われる仕事として同社に魅力を感じた。

 2009年の入社以来、営業畑を歩んできた。大阪でユニフォーム地を担当し、16年からは東京で寝装品に従事。21年に再び大阪でユニフォームに戻った。4月からは東京勤務となり、東京ユニフォーム1課長として新たな役割を担う。扱う商材は変わっても、仕事の軸は変わらない。「コミュニケーションが一番大事」という思いは一貫している。

 現在はカタログ定番と企業別注の両方を担当し、顧客の要望を聞きながら生地を作り込んでいる。メールより電話、電話より対面を重視し、日頃の会話や商談を通じてニーズを丁寧に拾う。商談でも堅苦しくなり過ぎない雰囲気を心掛け、「相談しやすい関係づくり」につなげてきた。

 こうした姿勢は社内でも同じだ。課内では定期的にミーティングを開き、営業の進捗(しんちょく)や開発中の生地、顧客先で得た情報を共有する。シキボウ江南(愛知県江南市)とも打ち合わせを重ね、連携を密にしている。

 そうした積み重ねの中から、長い時間をかけて作り込んだ生地が同社の国内工場の作業服に採用された。自社グループの生産背景を生かして仕上げた生地が現場で着用されることは大きな喜びになっている。

 ユニフォームの仕事は、1件決まるまでに時間を要する一方、採用されれば長く続く案件も多い。だからこそ、大小を問わず一つ一つの案件に丁寧に向き合う。「場所が変わっても、これまでと同じスタンスでやっていきたい」。東京でも顧客や社内との対話を重ねながら、着実に信頼を広げていく。

(毎週金曜日に掲載)