熱中症対策展/注目の暑熱対策商品が一堂に
2026年05月14日 (木曜日)
4月15~17日までインテックス大阪で開かれた「熱中症対策展」では、現場の安全を守る最新の暑熱対策商品が多数披露された。各社のブースから注目の製品を紹介する。
〈チクマ 櫻製作所/ドライアイスの冷風送る〉
繊維商社のチクマ(大阪市中央区)と産業機械製造の櫻製作所(同淀川区)は、手のひらサイズのドライアイスを作る専用装置と「氷点下ベスト」に加え、新たに長袖の電動ファン付きウエアを開発した。
ポケットに入れたドライアイスの冷気を利用し、衣服内に冷たい風が通り抜ける仕組みを備え、猛暑の作業現場に向けて提案を広げる。
〈おたふく手袋/ペルチェを5基搭載〉
作業用手袋製造卸のおたふく手袋(大阪府箕面市)は、5基のペルチェ素子を身頃や首など計8カ所の好みの位置に配置できる「マルチペルチェベスト」を打ち出した。
首のネックカバー部分は取り外して単体でも使える。バッテリーは胸ポケットだけでなく、付属の専用サコッシュに入れて斜め掛けで使用できる設計を取り入れた。
〈アタックベース/風気路で脇涼しく〉
ワークウエア製造卸のアタックベース(広島県福山市)は、風気路を利用した電動ファン付きウエアを訴求した。
自社ブランド「ハマー」シリーズの新作ベストでは脇下に風気路を作り、ファンが作動した時に吹き抜ける同社独自の「サーキュレートV」仕様を備えた。首元にも風気路を作ることで360度風が抜ける構造を訴求した。
〈空調服/気化熱ベストを訴求〉
電動ファン(EF)付きウエア製造卸の空調服(東京都板橋区)は、独自開発した「気化熱フィルム」を使った新商品「気化熱冷却ベスト」を展示した。
吸水口に300ミリリットルの水を入れると、気化熱フィルムに保水される仕組み。EFウエアと組み合わせて着ることで、メッシュに含まれる水蒸気が気化熱冷却され、効果が増大することを訴求した。最大4時間効果が持続する。
〈WILLTEX 首都高メンテナンス神奈川/最大8時間冷却の特殊保冷剤〉
繊維、電化製品製造販売のWILLTEX(ウィルテックス、横浜市)と首都高メンテナンス神奈川(同)は、特殊低温保冷剤「アイスアーマー」と専用ビブスを訴求した。
ビブスは、体温調整の鍵を握る手のひらを胸前に入れて直接冷やせる独自仕様を採用した。1キロタイプで最大8時間の冷却効果が持続し、長時間の作業現場にも対応する。
〈日本シグマックス/ペルチェ式の冷水循環服〉
医療用品製造販売の日本シグマックス(東京都新宿区)は、ペルチェ式冷水循環服「アイシングギアベスト2」を披露した。ペルチェ素子で冷やした水を衣服内で循環させる。
気温35℃以上の長時間にわたる酷暑環境での作業に向けて、医療用冷却療法装置を応用した確かな冷却性能をアピールした。
〈イルミエ/気化熱利用の冷感グッズ〉
医療福祉サービスなどを手掛けるイルミエ(兵庫県姫路市)は、気化熱を利用した冷感ポンチョを展示した。
水にぬらして振ると冷感ファイバーが水分を吸収し、気化熱を利用して温度を下げる。40~60分効果が持続し、再びぬらすことで繰り返し使用できる。
UV遮蔽(しゃへい)率98.1%で日傘替わりに使えることも訴求した。
〈昭和商会/マンダムと共同開発〉
安全保安対策商品を開発・販売する昭和商会(名古屋市昭和区)は、メントール成分配合の専用冷却水をアンダーウエアに送り込む「リキッドウインドスースークールベスト」を展示した。
腰に装着したボトルから冷却水を胸部と背中に送水する仕組みで、独自の気化熱冷却方式により冷却効果が長時間持続する。冷却水は、化粧用品メーカーのマンダムと共同開発し、消臭成分も配合した。
〈ミツフジ/ペルチェとファンのハイブリッド型〉
ウエアラブルIoT技術開発のミツフジ(京都府精華町)は、ペルチェ素子と電動ファンを組み合わせたハイブリッド型ウエア「エアブレイブ」を前面に打ち出した。
深部体温を推定する最新ウエアラブルデバイス「ハモンバンドV」と併せて提案し、多様化する現場の暑熱対策ニーズに応える。
〈クラボウ/暑熱リスクを遠隔で可視化〉
クラボウは、クラウドを活用した暑熱リスク・体調管理システム「スマートフィット」を紹介した。作業者の暑熱リスクを遠隔で把握できる。
手厚いサポート体制が現場の支持を集め、2025年度の導入現場数は製造業や建設業などを中心に約1200カ所に達した。





