ごえんぼう
2026年05月18日 (月曜日)
米国とイスラエルによる対イラン攻撃の開始から80日目となる。トランプ大統領は当初、作戦は4~5週間程度との見通しを示したが、情勢は不安定で、出口が見えない▼ホルムズ海峡では船舶の滞留が続く。先日、タンカー「出光丸」の通過が話題となった。日本とイランの関係は浅くない。戦後、イランは石油国有化を巡り英国と対立し、輸出を事実上封じられた。出光興産はイラン産石油を買い付け、日本へ運んだ▼1953年の日章丸事件である。行き先を知る者は出光佐三や船長らごく一部だった。出港後に任務を知った船員たちは「万歳」と声を上げたと伝えられる▼敗戦間もない日本にあって、それは英国や国際石油資本に抗し、資源を確保しようとした民間企業の気概を示す出来事であった。歴史は時に、思わぬ追い風を吹かせる。その風を受け、日本という船が前進できるかどうか。その覚悟が、今の日本人に問われている。





