ごえんぼう
2026年05月22日 (金曜日)
明治時代、旅の記録といえば絵葉書だった。カメラが普及していなかった時代、人は風景を“持ち帰る”ために絵葉書を買い、手元に残した▼景色を残したいという思いは、今も変わらず私たちの中にあるだろう。世界遺産や自然遺産の写真が並ぶ現代の絵葉書は、地球の多様な風景の記録だ。時代が変わっても守るべき風景は遠い国だけでなく、足元にも広がっている▼未来の自然、風景を守るための取り組みは、繊維分野でも進む。EPD(環境製品宣言)やPCR(製品カテゴリ別算定基準)による環境情報の開示、長寿命設計、再生材や端材の活用、資源循環の拡大など、企業のさまざまな改善が積み重なる。環境配慮は産業存続の前提となってきた▼来る6月は環境月間。私たちの日々の選択も次の世代に残す景色を形作る。絵葉書や写真の中だけでなく、守りたい自然・風景を実体としてどう残すか、見直す好機にしたい。





