ごえんぼう

2026年05月25日 (月曜日)

 今日はちょうど500年前、駿河を本拠とした戦国大名の今川氏親が分国法の「仮名目録」を定めた日に当たる。室町幕府の力が衰え、中央が争いを裁けなくなれば、領国は自前のルールで秩序を支えるしかない。戦国の世は力の時代であり、ルール作りの時代でもあった▼現代にも似た空気が漂う。米国が「世界の警察」として振る舞う時代は揺らぎ、各国は安全保障や通商、サプライチェーンを組み直す。秩序は消えるのではなく、複数のルールへ再編されつつある▼先日、米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が首脳会談に臨んだ。両大国が安定した国際ルールを築かねば世界は落ち着かない。だが難しいのは、作る側が時にそれを揺さぶることだ▼仮名目録で最も知られる条項は「喧嘩両成敗」だ。だが二大国のけんかが始まれば、他国も無傷ではいられない。両成敗ならぬ世界の共倒れ。これではしゃれにもならない。